PROJECT
よどがわ市民生協新施設プロジェクト

これからの時代に求められる生協の施設をつくる
大阪よどがわ市民生活協同組合は、1977年に設立した大阪北部をエリアとする生活協同組合です。地域密着型の生協で、約11万人の組合員が加入しています。配送センターを兼ねた本部、他3箇所の支所はあるものの、生協商品の勉強会や料理教室などの組合員活動をする場所がなく、エリア内の公共施設を借りて実施していました。そこで、よどがわ市民生協の新しい施設の建設が決まり、設計からみんなで考えて施設をつくっていきたいという想いからこのプロジェクトが始まりました。まずはよどがわ市民生協のこと、組合員活動の現状を把握するために、組合員、職員に対するヒアリングを実施しました。時には配送にも同行させてもらい、組合員の声を聞いて回りました。その結果、組合員だけの施設ではなく、地域に開かれた地域に貢献できる施設にしたい、生協の固いイメージではなく、気軽さ、愉しさを伝えられる施設にしたいなど、新施設に対する多くの期待の声が聞かれました。


プロジェクトチームの結成
よどがわ市民生協として、参加型での施設の建設は初めてのことでした。建設予定地はJR吹田駅近くの約390㎡の敷地です。協同組合は自発的な組織であるという原則の元、組合員と職員が共に協力し細部まで自分たちで考え、施設や設計について自ら学びながら新施設をつくっていく方針を立てました。組合員と職員の計13人からなるプロジェクトチームを結成し、地域に開かれた施設とはどのような場所なのか、まずは様々な施設に視察に行くことから始めました。設計者、利用者、管理者それぞれの立場から話を聞き、よどがわ市民生協の新施設のイメージを具体化させていきました。


地域の方々を交えた設計ワークショップがスタート
新施設の設計は伊藤立平建築設計事務所が担当することになり、プロジェクトチームのメンバーと共に地域の方々や組合員を交えての設計ワークショップがスタートしました。これまでプロジェクトチームで検討してきたことを共有しつつ、プロジェクトチームのメンバーが先導しながら、設計の考え方や空間のとらえ方など、パースや平面図、模型を使いながら新施設の使い方や機能を具体的に検討しました。2026年オープンを目指して、施工について学んだり、実際に施工に携わるワークショップなど新施設をみんなでつくる取り組みは続きます。


DATA
発注者
大阪よどがわ市民生活協同組合
担当者
太田 厚毛 かど