PROJECT
まちのブンカ会議
「まちのブンカ」をこれからのまちづくりに
これからますます進んでいく人口減少社会。そんな時代を楽しく豊かに暮らしていくために、地域は独自の魅力を創造し、新しいまちづくりに取り組んでいかなければなりません。
どんなまちにもある「文化」。その文化を見つめ直し、今の感性に合わせて変化していくことで、新しい価値や魅力を生み出すことができます。わたしたちは、それを「まちのブンカ」と表し、ブンカとまちづくりをつなぐ取り組みを進めています。
関西各地にのこる、人形浄瑠璃
日本の三大伝統芸能といわれる人形浄瑠璃。歴史的には、西宮の人形操りから発展し、淡路から徳島へ、また関西各地に伝播・発展し、全国に広がったと言われています。
江戸時代、竹本義太夫や近松門左衛門の活躍で隆盛を極めた大阪の人形浄瑠璃は有名ですが、今も5つの太夫部屋に20を超える人形座があり、山村の集落に人形芝居の農村舞台が80以上も残っている徳島県、江戸時代から大正時代にかけて、因幡地方では約30の人形座があり人形芝居が盛んだった鳥取県など、その他、関西各地には集落ごとに発展した人形浄瑠璃文化が残っています。
関西広域連合では、関西「文化の道」事業を通して、人形浄瑠璃にスポットを当て、関西文化の魅力発信・継承・発展に取り組んでいます。そんな中で、地域の文化資源をこれからのまちづくりに活かす方策を探るプロジェクト「まちのブンカ会議」がスタートしました。
「まちのブンカ会議」の取り組み
2014年は、「わたしたちにとって地域のブンカとは?」「コミュニティにおけるブンカの役割って何だろう」、各地における伝統文化の役割を探るため、実際に集落を訪ねて取材をした結果を「人 まち ブンカ ブンカでつなぐ人と時代とコミュニティ」という冊子にまとめました。 そして、まちづくりに取り組む人、文化活動に携わる人、それぞれを対象に「まちのブンカ」とこれからを考えるワークショップとシンポジウムを開催しました。
引き続き、情報発信やイベント開催などを通して、ブンカとまちづくりをつなぐ取り組みを進めていきます。
DATA
発注者
関西広域連合
担当者
林