PROJECT

計画策定
岡山県

笠岡市産業振興ビジョン策定業務

笠岡市産業振興ビジョン策定業務

市民参加で新しい産業振興ビジョンをつくる

これからの時代、地域の産業振興は、事業者・関連業界団体・行政との協働の下で進めることが必要です。私たちがプロポーザルを経て関わることになった、岡山県笠岡市の産業振興ビジョンの策定にあたっては、ビジョンが単なる計画策定に終わらない「実効性」と「継続性」のあるものとすることが求められました。私たちは、そのためには民間企業を含めた市民一人ひとりが産業振興を「自分ゴト」として関わる場づくりが重要だと考え、住民参加型ワークショップ「笠岡の新しいしごとづくり会議」を開催し、市民参加で産業振興ビジョンづくりをすることを提案しました。

「笠岡の新しいしごとづくり会議」の開催

「笠岡の新しいしごとづくり会議」の立ち上げにあたっては、市内の事業者・関連業界団体の方々にヒアリングを行いました。それに加え、説明会の開催や、市の広報紙・ホームページなどで市民などの公募を行い、市職員も加えた約70名で会議を進めていきました。 会議の中では、「島の資源を活用した産業」,「食の資源を活用した産業」,「干拓地の資源を活用した産業」,「高齢者が働き続ける仕組みづくり」,「障がい者・女性の働きやすい仕組みづくり」,「人材育成のプラットフォーム」,「情報発信のプラットフォーム」の7つの部会に分かれてワークショップ形式での検討を重ねました。笠岡市の産業が抱える課題の共通認識の下、それらを解決するために自分達が今取り組むべき「新しいしごと」や,取組に必要な「プラットフォーム」を中心に意見交換を行い、最終的に笠岡市の産業振興につながる提案と、それに基づく「政策提言」をまとめました。それらをふまえ、作成した素案をもとに策定委員会でさらなる検討が行われ、最終的なビジョンが策定されました。

ビジョン別冊「笠岡の未来をつくる新しいしごと」

こうして策定されたビジョンをさらに多くの市民に知ってもらうために、ビジョンの別冊を作成しました。別冊には、「笠岡で魅力的な働き方をしている仕事人」22人を取材した記事を掲載。新しいしごとづくりを促進するためのツールとして、異業種連携のきっかけづくりや、笠岡で何かを新しい仕事を始めたいと思う人の手引書となることを目指しました。現在では、ビジョンに基づき市役所内に「新しいしごとづくりセンター」が開設され、市民や民間企業、各種産業関連団体と行政の協働により産業振興につながる様々な事業が実施されています。

DATA

発注者

岡山県笠岡市

担当者

西上、丸山、和田