PROJECT

医療福祉
神奈川県

横浜市 O!MORO LIFE PROJECT

横浜市 O!MORO LIFE PROJECT

プロジェクトのはじまり

平成28年4月1日に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法)では、国や地方自治体は、障害を理由とする差別の解消について国民の関心と理解を深めるために啓発活動を行うことを定めています。このプロジェクトは、横浜市においても市民を対象とした啓発活動を継続的に行っていくことを目的にはじまりました。啓発といっても堅苦しい雰囲気では、お互いを知ることは難しい。そんな市民の意見から、気軽な雰囲気の中で、障害のある人もない人も、様々な人たちとの交流を通じて、障害の理解を深め、障害のある人に適切な配慮ができる人の輪を市民の間に広げていくことを目指すこの取り組みが始まりました。

 

O!MORO(オモロ)なところに人が集まる

若者や子ども、高齢者、女性、障害や病気のある人、性的少数者、あるいは子育て中の女性など、様々な人たちが参加したいと思えるように、プロジェクトのネーミングやキーデザインなどは楽しそう、おしゃれと思ってもらえるものにしました。O!MORO LIFE(オモロ ライフ)プロジェクトという名前には、「おもしろい」や「もろい」「もろもろ」の意味が込められています。障害のある人もない人も、様々な人たちが日常生活の中で障壁を感じることについて意見を交換し、それを乗り越えるアイデアを共有し、仲間とともに活動しています。お酒を飲みながらそれぞの人生について語り合う「人生酒場」、行列のできるお店に、車いすでも並んで食べたいから始まった「車いすでも並んでも食べたいグルメツアー」など様々な取り組みが生まれています。

多くの人にO!MORO(オモロ)の想いを届けるために

この活動をより多くの人たちに知ってもらうために、アートスペースを会場に「O!MORO TOWN」というイベントを開催しました。会場内をまちに見立て、日常生活の中で感じる困りごとや障壁(さまたげになるもの)に気づくことができ、それをメンバーと一緒に楽しく乗り越える体験ができる場をつくりました。すべてのプログラムはメンバーが一から企画しました。さらに、このプロジェクトから生まれた障壁の乗り越え方を「今日もO!MORO」という冊子にまとめ、メンバーが横浜市役所職員に研修を行うなどメンバーの活動は続いています。

DATA

発注者

横浜市役所

担当者

太田、西上、出野、洪、平野

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