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医療福祉
北海道

北海道沼田町『これから塾』

北海道沼田町『これから塾』

つながりをつくり超高齢化社会を乗り越える

北海道のほぼ中央に位置する沼田町は、自然に恵まれた豊かな農村地帯です。日本有数の豪雪地帯で、冬季には最大で約2mもの積雪があります。
沼田町は、急速な人口減少および高齢化の進行により、まちの唯一の病院を無床の診療所にせざるを得なくなりました。町民が安心して生活できる地域の医療福祉の実現を参加型で進めています。
2040年をピークとする超高齢化社会を前に、高齢者が地域で孤立せず、いつまでも健康で暮らし続けるためには、高齢になる前から地域のつながりづくりを進めることが大切です。沼田町では、まちの医療福祉、起業、コミュニティなどについて話し合うための場として『つながる塾』を開塾しました。住民とともに地域の拠点づくりを進めながら、医療福祉を担うひとづくり、つながりづくりを行っています。

歩いて暮らせるまちづくり

今後のまちの医療福祉について考えたとき、住まい、買い物、交通など、地方の小規模自治体の様々な課題を総合的に解決することが求められています。沼田町では、「沼田町農村型コンパクトエコタウン構想」を住民とともに進めおり、歩いて暮らせる距離に生活に必要な施設、サービス、アイデアが集約された農村型のコンパクトタウンを目指しています。

参加なくして未来なし

人口減少時代には、地域の住民が何らかのかたちで参加をしないと持続可能な社会にはなりません。地方の小規模自治体の場合は、地域資源が不足している場合が多く、これまでのような行政主導のやり方では、今後の施策や事業の全てを進めることは難しい状況です。
沼田町では、コミュニティデザインの手法を活用しながら、住民とともに事業を進めることで、参加型の地域づくりを行っています。これは地方の小規模自治体が超高齢化社会を生き抜くための、全国のモデルを目指した試みです。

DATA

発注者

沼田町

担当者

山崎、西上、山本