PROJECT
泉北ニュータウン魅力発信プロジェクト
まちびらきから約50年
泉北ニュータウンは、高度経済成長期の住宅需要に応えるため、大阪府堺市と和泉市にまたがる丘陵地帯を切り開いてつくられました。難波から30 分の立地にあり、地域内の商業・公共・医療施設も充実した利便性の高さに加え、公園や農地、ため池などの自然に触れ合える場所の多さも魅力となっています。一方で、人口減少、少子高齢化の進行や整備から50 年近く経った建物の老朽化、空き施設の利活用など、取り組まなければいけない課題も増えつつあります。こうした中、地域の資源を活かしてまちを楽しむ人、泉北の魅力を発信する人を増やしていくためにスタートしたのが、泉北ニュータウン魅力発信プロジェクトです。
自分の家の延長のようにまちを楽しむ
ライフスタイルや価値観が多様化する昨今、シェア(共有)という考え方が注目されています。住まいの観点から見ると、自分たちだけのために家の中の空間を充実させるのではなく、街中の空間や機能をいろいろな人と共有し、自分の家の延長のように楽しむ人たちが増えつつあります。このように、自らまちを楽しむ人たちが増えると、街中でいつもおもしろいことが起こっている状態が生まれ、まちの魅力がさらに高まっていくはずです。このプロジェクトでも、私たち一人ひとりが地域のことを知り、そこでの生活を楽しむ発想力と行動力を身につけることで、泉北をよりおもしろいまちにつなげていきたいと考えています
できることからはじめてみる
プロジェクトの1年目は、地域の資源を発掘するフィールドワークとそこで見つけた資源の活用方法を考えるワークショップを実施しました。そして、その中で生まれた泉北ニュータウンを元気にするための企画の中から、まずできそうなことを見つけて実際にやってみたのが「企画お披露目会~まちの住みかを見つけよう~」でした。このお披露目会を通じて、メンバー自ら、まちを家の延長のように楽しむ1日を体感することができました。
新メンバーが増えた2年目からは、メンバーが提案した企画ごとに仲間を募り、チームをつくって実現を目指すとともに、プロジェクトや泉北の魅力的に発信するための情報発信ツールづくりも進めています。
DATA
発注者
堺市役所
担当者
神庭、曽根田、厚毛