PROJECT

施設・空間利用
大阪府

近鉄百貨店コミュニティ運営支援 「縁活」プロジェクト

近鉄百貨店コミュニティ運営支援 「縁活」プロジェクト

みんながつながる「街のような場」

地上60階、高さ300mの超高層複合ビル「あべのハルカス」の核施設として「あべのハルカス近鉄本店」が2013年春にオープンしました。営業面積約10万㎡、日本一の規模の百貨店となり、「モノ・ヒト・コトが出会う『街のような場』」へ」をストアコンセプトとし、買い物だけでなく、“新しい出来事との出会いや思いがけない発見がある店づくり」”を目標としています。その想いを実現するため、店内5ヶ所に市民活動団体のみなさんが活動できる場所「街ステーション」が設置されています。市民活動団体の活動発表や作品展示・情報発信など団体による様々なプログラムが展開され、百貨店に来店した人々との交流の場として日々賑わっています。

「縁活」のこれまで

2013年のオープンに先立ち、周辺地域で活動する市民活動団体にヒアリングを行いました。活動のコンセプトやスペースの利用方法などについて、ワークショップと2回の社会実験を通して共に考え、本格始動に向けての準備を重ねました。また、縁活独自のコミュニティとしてボランティアチーム「CSR」(コンシェルジュ・サポーター・レポーター)が養成され、さまざまな形で「縁活」の活動を支えています。さらに、ボランティアチームの独自企画やUstream番組の配信、地域イベントに「縁活」ブースを出展するなど、ますます縁活は活動の場を広げています。

地域と、みんなのための「縁活」へ。

2023年6月、本格始動から10周年を迎えました。
これを記念し、近鉄アート館、街ステーション、2階ウェルカムガレリアなど5つの会場で3日間、縁活10周年企画『近鉄百貨店の市民活動が、社会をちょっとよくする展』を開催しました。
日頃から縁活プログラムを実施いただいている市民活動団体の皆さんによるプログラムや、縁活のこれまでとこれからを語り合うトークイベント、募集したボランティアライターによる展示企画「縁活ジャーナル」など、多彩な40のプログラムを開催し、10周年をみんなで祝いました。
そして、約390の市民活動団体と約160名のボランティアチームによって、月間およそ60プログラムが実施されています。地域の幼稚園・小学校とともに作りあげるイベントや、売場と市民活動団体や、天王寺動物園等周辺施設とのコラボレーションなど、様々なタイプの企画を展開し続けています。これからも、縁活だからこそできることを広げ、「街ステーション」を舞台に、『街のような場』をみんなでつくっていきます。

DATA

発注者

近鉄百貨店

担当者

醍醐、神庭、林、恋水、平野