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医療福祉
福岡県

北九州希望のまちプロジェクト

北九州希望のまちプロジェクト

希望のまちプロジェクトとは

北九州市を拠点に生活困窮者支援事業などを続けるNPO法人抱樸が、「誰もが困った時は助けてと言えるまち」をコンセプトに、かつて暴力団の事務所があった土地に、地域と福祉の拠点施設づくりを進めるプロジェクトです。
施設には福祉機能(救護施設)に加え、レストランやキッチン、コワーキング、多目的スペースなど地域の人たちが様々な活動や体験ができる場ができる予定です。
いつもの楽しい場所が、いざという時には頼りになる場所へ。北九州から全国のきぼうとなるモデルづくりを進めています。

内から外に開いていく

まずは抱樸の職員や関係者とともに、内部ワークショップを開催し、希望のまちで大切にしたいことや、施設に必要な機能について話し合いました。コロナ禍ということもあり、一同に人が集まることができない状況でした。そこで、参加者の方々に意見やアイデアをもらいたい項目を展示し、展示をみながら自分のペースで意見を考えることのできる展覧会形式のワークショップとしました。ワークショップは終日、3日間連続で開催することで、参加者は何回でも何時でも来場することができる、分散型のワークショップとしました。
それらの事前で内部で検討した結果をもとに、次は地域の方々との話し合いを進めていきました。

施設ができる前から拠点をつくる

更地の計画地に庭とプレハブの拠点をつくり、施設ができる前から地域でつながりづくりを進めています。抱樸メンバーが主体となり、地域の方々とカフェ企画でおしゃべりしたり、庭づくりを進めたり、まちの先生と題した講座を開催したり、マルシェイベントなどを開催しながら、じわじわと顔のみえる関係づくりが広がっています。
また地域の公民館などにイベント出店をしたり、地域清掃のボランティア活動を実施するなど、計画地をこえたアウトリーチ活動も進められています。

一緒に活動する仲間を募る

また一緒に活動する仲間を募るワークショップ「ここから大作戦」を開催し、希望のまちでの活動のアイデアの検討と実験も進めました。抱樸の取り組みのテーマに「家族機能の社会化」というものがあります。ワークショップでは、この考え方を学びながら、「こういう活動を続ければ地域の人たちと家族のような関係をつくれるのではないか?」という仮説を立て、活動を考え、計画地で試験的に実施しました。
将来的な施設の開設を見据えて、現在は計画地を中心に様々な活動が展開されています。

DATA

発注者

認定NPO法人 抱樸(ほうぼく)

担当者

醍醐、出野、山本、吉田