PROJECT

医療福祉
滋賀県

地域福祉支援プロジェクト

地域福祉支援プロジェクト

長浜市内では15の地区社協(福祉の会)が設立され、地域の課題に応じた福祉活動が展開されています。この取り組みでは、支援する地区やテーマを長浜社会福祉協議会のみなさんと相談しながら、地域活動を支援しています。

各地区の理想の暮らしから取組みを企画 2018~2019年度

初年度となる2018年は虎姫地区を、翌年からは余呉地区、神田地区を加えた3地区で、各地区社協のみなさんと各地域の理想の暮らしを考え、それを実現するための活動を考えました。
虎姫地区では、自分たちも楽しく続けられるような活動をと、ご近所さん同士を誘えるような4つの活動が立ち上がり、イメージポスターを作成しました。長浜市最北端の余呉地区では、集落間の交流や多世代交流の機会をつくることを目的とした地域食堂を企画しました。神田地区では、退職後の男性が家に引きこもりがちになるという課題を解消するため、高齢男性が参加しやすいDIY講座を開催しました。すると、小学校の裏手にある地域の象徴的な神田山という山で子どもたちとそりすべりをするためそりをつくるなどに発展し、地域の男性の活躍の場が増えていきました。

高時地区地域づくり計画の策定 2020~2021年度

高時地区地域づくり協議会とともに以後5カ年の地域づくり計画を策定しました。アンケート調査やワークショップを通じて、地域の方が理想として暮らしを丁寧に聞き取り、地域づくり協議会のメンバーと何度も話し合い、5年後のビジョンや今後必要な取り組みを整理しました。

コロナ禍に実施した食の取組み ごはんのお友の会1 2020年度

「食」に関する取り組みは、みなさんが関心ありつつも、コロナ禍では嫌煙されがちなテーマでした。しかし何かできないかと考え、このテーマにあえて挑戦しました。ワークショップはオンライン開催の形にしました。年配の方は自宅から個人で接続することが難しかったので、各地区の公共施設に数人ずつ集まっていただき、部屋を分けて分散しつつ、数拠点間をつないで実施しました。長浜在住のペルー人の方から地元料理を教えてもらったり、使い切るのに困りがちな大根のアレンジ料理を料理人から教えてもらったりし、会が終わる頃には参加者同士の交流がオンライン上でも活発に行われるようになりました。

社協職員が地域から困りごとを聞き出すためのツールづくり 2022年度

コロナが落ち着き、活動が再開できそうな時期になったとしても、一度なれてしまうと、外出は億劫になってしまいます。社協職員のみなさんからは、「地域の人たちが家から出てきてくれないことで支援が難しい」、「地域のみなさんの困りごとの解決につなげられない」という悩みをよく聞くようになりました。そこで、職員のみなさんが地域のみなさんに聞きたいことを考え、それを楽しみながらスムーズに聞き出すためのゲームをつくり、活用していくことにしました。
最終的に、長浜の地域のことを知りながら話す「じもと知るすごろく(長浜版)」、子どもたちにも地域づくりに興味を持ってもらう「自治会ゲーム」、自分にとって大切にしたいもの・ことがなんなのかを考える「大往生ゲーム」、些細なこと過ぎてなかなか人に聞けなかったことを聞き出せる「話したくなっちゃうかもゲーム」、防災に関するこんなときどうする?を繰り返して学べる「クロスロード(究極の選択)」の5種類が完成しました。ゲームをしよう!という誘い方は長浜のみなさんに合っていたようで、当初想定していたゲームの数が足りないと追加発注が相次ぐほどでした。

外国人との交流の機会づくり ごはんのお友の会2 2023年度

長浜には多くの外国の方が住んでいますが、その方と一般の方との交流がなかなか少ないという悩みをよく聞きます。そこで、前回のごはんのお友の会のときにも講評だった「海外の食」に焦点あてて、現在取り組みを進めています。今回は全3回のうち、1回目は日本人だけが集まり、残り2回に向けた作戦会議をしました。2回目は、日本料理を外国人のみなさんと一緒に調理・試食し、3回目は2回目と同じ材料を使って海外の料理を外国人のみなさんに教えてもらいながら一緒に調理して試食します。一緒に料理をしておいしいごはんを食べるだけであっと言う間に距離が近くなるのが目に見えてわかります。このシリーズは今後も続けて、まち食べ歩きやスポーツ大会などの活動にもつなげていきたいと考えています。

DATA

発注者

長浜市社会福祉協議会

担当者

神庭、平野、出野、吉田