PROJECT
茨木市「おにクル」市民等参加推進支援業務
市民の声を大切に進めた施設の設計
7階建ての文化・子育て複合施設「おにクル」は、子育て支援機関、ホール、図書館、市民活動センターなど様々な機能が入っています。設計は建築家の伊東豊雄さんが担当し、市民と共に設計を考えるワークショップからstudio-Lがお手伝いしています。吹き抜けの空間にエスカレーターを配置した「縦の道」が各階の音や雰囲気を緩やかにつなぐ立体的な公園のような設計になっています。構想段階から市民との対話を重視し施設整備を進めました。
キーコンセプト「育てる広場」
「おにクル」が建設される市民会館跡地エリア活用のキーコンセプト「育てる広場」は、構想段階で市民の声から生まれました。“つかう”、“つくる”、“かんがえる”を繰り返しながら、跡地エリアの活用を市民とともに考えていきました。
2021年度に開催したデザイン思考を学ぶ講座「ミルミルフムフムツクール」では6つの取り組みが生まれ、現在も活動が続いています。また、「おにクル」7階に市民活動センターが入ることをきっかけに、これからの時代に求められる市民活動を学び、市民活動センターの運営を考える「いばらきひらこか」を開催しました。さらに、市民会館跡地を実験の場として整備したIBALAB@広場で活動する主体が日々の活動の課題を共有する「ひろばかいぎ」や「おにクル」での市民活動のルールづくりにむけた「ルールづくり会議」など、活動主体の発掘だけではなく、運営やしくみづくりに市民が関わる機会をつくりました。2022年度には、市民活動コーディネーターを発掘育成する養成講座「コトレッジ」を開催。現在市役所と市民活動センターでは6人の市民活動コーディネーターが活躍しています。
市民とともに盛り上げた「おにクル」オープニングイベント
これまで開催したワークショップ参加者とオープニングイベントの企画を考える実行委員会を立ち上げ、4つの部会にわかれて一から企画を考えました。2023年11月26日の開館当日には、0歳から106歳までが参加した126人によるテープカットセレモニー、テープカット同時にシャボン玉を飛ばし空間づくりも工夫しました。ステージ発表や市民活動紹介ブースでは参加団体の選定や声掛けから実行委員会で担当しました。「おにクル」にちなんだクイズに回答してその場で免許証が発行される教習所、ルートも説明もガイドによって異なるので何度でも楽しめる市民ガイドによるツアー、市民目線の思わず笑える情報発信などで「おにクル」開館を盛り上げました。
DATA
発注者
茨木市
担当者
太田、醍醐、神庭、林、平野、厚毛、渡辺