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教育
大阪府

門真市小中一貫校整備事業

門真市小中一貫校整備事業

小中一貫校の整備

門真市では、市内初となる小中一貫校の整備を進めています。第四中学校区にある2つの小学校と1つの中学校を統合し、施設一体型の学校が2026年に開校します。studio-Lは、教育委員会とともにワークショップを企画し、「地域とともにある学校づくり」のあり方を検討しています。

みんなでつくる未来の学校

「子どもの視点」、「先生や保護者の視点」、そして「市民活動者も含めた地域の視点」、この3つの視点から、新しい学校で実現したいこと、またそのために必要な空間や設備について意見交換ができるよう、それぞれワークショップを開催し、2年という年月をかけて検討を重ねました。先進校を視察したり、昨今の教育をテーマにした専門家の講話を聞いたりと、インプットを重ねながら、教科の横断的学習や異学年交流が盛んにできる空間、またセキュリティ面を確保しつつも地域に開かれた学び舎になるように意見を出し合い、設計に反映させていきました。

地域の人も企画に参加したスポーツイベント

ハード面に関する検討を終え、今後は地域との共用・協働スペースの使い方、また学校と地域の連携の確立などのソフト面に関する検討を進めていくことが課題として見えてきました。2023年度は、統合を控えた子どもたちが、学年や学校を越えてつながるためのレクリエーションプログラムを実施しました。みんなの「つながり」と「学び」を生む機会にしたいという願いから「防災」と「スポーツ」をテーマに設定し、イベント名を「つなスポ」と名付けました。このイベントには、小学4年生と中学1年生の参加に加え、地域の事業者であるパナソニック野球部にも協力いただきました。児童生徒や教職員だけでなく、保護者や地域の人も企画段階から参加し、年齢や力の差に関係なく楽しめるプログラムづくりや、みんなの連携を深めるしかけづくり、盛り上げる小道具づくりなどの準備を進めました。当日は始球式に始まり、プロの投球を間近で体感するプログラムや、混合チームで競うリレーや追いかけ玉入れなどの種目を楽しみました。振り返りでは、学校と地域がつながる場所だけでなく、つながりや活動をコーディネートする役割の存在が大切だということが見えてきました。

DATA

発注者

門真市

担当者

神庭、林、太田、かど