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文化芸術・伝統芸能 / 施設・空間利用
大阪府

大阪ラスキン・モリスセンター活用プロジェクト

大阪ラスキン・モリスセンター活用プロジェクト

大阪ラスキン・モリスセンターとは

大阪府北部の能勢町に位置する大阪ラスキン・モリスセンター。この資料館では、19世紀イギリスで活躍した社会思想家であるジョン・ラスキンと、ラスキンの思想に影響を受けてアーツ・アンド・クラフツ運動を展開したウィリアム・モリスに関係する資料を所蔵しています。2006年にラスキン研究者である露木紀夫氏の私設資料館として設立されました。2019年より一般財団法人化し、studio-Lも関わらせていただき、センターの活用プロジェクトが始まりました。

センターの蔵書「露木コレクション」

センターには、露木氏が30年以上かけて各国の古書店から収集したラスキンやモリスに関する貴重な資料が保管されています。ラスキン自身による著作『近代画家論』(第1巻、1843年)の初版本や、モリスが創設したケルムスコット・プレス出版の書籍、ラスキンとモリスそれぞれの自筆書簡など、貴重な資料が多くあります。露木氏のラスキンやモリスの研究者を含めた多くの人々に活用してもらいたいという思いから、センターでは資料を一般公開しています。

TEAMクラプトンとともに進める参加型の施設改修

センターの敷地には、築100年を超える古民家や蔵、築50年ほどの離れ、広大な裏山を有しています。それらの施設や自然を有効活用するべく、能勢を拠点に活動する建築の専門集団「TEAMクラプトン」と一緒に、地域住民や学生など多くの人々と一緒に、改修作業を進めています。まずは、2023年2月に蔵を貴重な資料を保管する書庫に改修しました。ラスキンの思想の一つでもある、建物の外見上の美しさだけではなく、そのプロセスを改修参加者と一緒に楽しむという「ものづくりの中にある喜び」を大切にして改修を進めました。現在、古民家や離れ、裏山についても、個人支援者や大学生など、多くの人に関わってもらいながら、活用の検討を進めています。

DATA

担当者

醍醐、神庭、林、太田、平野、厚毛、吉田、中川、かど