PROJECT

中心市街地活性化
新潟県

十日町市まちなかステージ プロジェクト

十日町市まちなかステージ プロジェクト

十日町市まちなかステージ プロジェクト

地方都市では、これまで地域経済を支えてきた産業の衰退や郊外への大型店舗の出店などを背景に、中心部での買い物利用割合の低下や老朽化した空きビルの点在化によって、中心部の都市機能の低下が問題となっています。特に中心市街地にある各商店街の商業活動が停滞し、また商店主の高齢化が進展するなどの課題が深刻です。新潟県十日町市では、中心市街地にあるビルを再整備し、市民活動を展開する拠点とすることで、中心部への人の回帰を促そうとしています。市内の周辺地区とも連携を図りながら、中心市街地だけでなく十日町市全体でまちのにぎわいを創出し、都市機能の持続化を目指しています。

市民が「カタチ」と「シクミ」を考える

中心市街地のビルの再整備では、市民が新しい施設を活用するかが重要となります。本プロジェクトでは、市民がどのようなまちなかになったいいのか、まちなかや拠点間でどんな活動したいのかを、市民ワークショップを開催して意見を集めてきました。また、市民が一連の整備工程に出来るだけ関われるような仕組みづくりも行っています。市民と設計者とでビル内の空間や設備を考える「カタチ部」を開催し、より具体的に改修後のビルでの活動イメージを膨らませながら話し合いました。
また、カタチだけでなく、施設の運営も市民の皆さん一緒に考える「シクミ部」も開催しました。施設内の設備、利用時間、料金など施設の使用をイメージしながら具体的な内容を抽出していきました。

改修施設で楽しんでみる

まちなかのにぎわいを創出するにあたって、まずは自分達が活動をしてみて体験してみることが必要です。そこで、改修工事が始まる前に、市民の皆さんが企画して対象ビルを使ったプログラムを実施しました。当日のプログラム内容、会場レイアウトのデザイン、チラシ作成や告知など一連の準備工程を市民の皆さんが経験することが出来ました。実際、当日のプログラムも、大勢の市民の皆さんが参加し、楽しい時間となりました。これによって、活動の経験値を得ただけでなく、改修対象となるビルが市民の皆さんにとって、より近い存在になってきました。

DATA

発注者

新潟県十日町市

担当者

醍醐、小山、日野