PROJECT
気仙沼市総合計画策定
気仙沼市総合計画策定
市民が中心のまちづくり
宮城県気仙沼市は、東日本大震災から約7年が経過し、この間,震災前からの課題であった人口減少や少子高齢化が一層進行しました。主要産業である水産業は、震災前の状況に戻りつつあるものの、全国的な漁獲量の低迷等により、取り巻く環境は著しく変化しています。このような状況下で、「市民が主役のまちづくり」を推進するため、第2次気仙沼市総合計画は,各地域の「まちづくり計画」と将来ビジョンを共有する「地域社会全体の計画(公共計画)」として策定しました。より多くの市民の皆さんに関わってもらうために、市民、市内の各種団体、各地域、事業者、行政の各々メンバー約100名が集い、ワークショップ形式で10年間の行動指針を話し合いました。
世界とつながるまち
ワークショップでは、さらに多様化していく日本社会や世界を相手にしていくために、基幹産業である水産業と共にもう一つの柱として観光業を振興していく方向性が見出されました。一方で、恵まれた自然を背景とした海山の資源に加えて、気仙沼の先人たちから受け継いだ文化や支え合って暮らしてきたコミュニティも大切にしていきたい。そのような想いを『世界とつながる 豊かなローカル』と表現し、計画書の将来像として定めました。
自分たちが出来ることから
また、多くの市民がイメージできる、あるべきまちの姿・目標として、『誰もが挑戦できるまち』、『子どもの笑顔を育めるまち』、『健康で心豊かに安らげるまち』、『人と人とがつながるまち』を設定。その4つの目標を実現するために、ワークショップ参加者を中心に、市内各地で自分たちの考えたプログラムを社会実験として行いました。次年度以降は、気仙沼出身のstudio-Lスタッフ、元インターン、東北芸工大コミュニティデザイン学科卒業生が、気仙沼にコミュニティデザイン事務所を立ち上げ、ワークショップで考えたアイデア、取り組みを実現するためにサポートしていきます。
DATA
発注者
気仙沼市
担当者
醍醐、小山、洪、藤山、塩成、藤原